第15章 孤独 御影密 切甘
ガチャ
「…え、なんでみんないるの?」
談話室のドアを開けためぐは目を見開いた。団員が全員そこにいた。みんな一様に心配そうな顔をしていた。
千景『密が行ったんならめぐが話してくれると思ったからね。先にみんなに集まってもらったんだ』
密『めぐ、みんなに話せる?』
「……うん…みんな今日まで心配かけて本当にごめんなさい。今から話すことは、自分の中でも整理がつかなくてわかってもらえないかもしれないけど、聞いてほしいの…お願いします…」
めぐが頭を下げると左京が口を開く。
左京『今ここにいる奴らはみんなお前の味方だ。ゆっくりでいい話せることから話してくれ。』
「左京さん…ありがとう…わたし、ずっと1人で考えて、」
めぐが話を始めると全員が耳を傾ける。涙ぐむ者や辛そうに顔を歪める者、話の途中で泣き出す者もいた。でも誰一人として話を遮らず、めぐの話を最後まで聞いていた。
「今、話したことが…わたしがずっと考えていたことなの。隠してて、…ごめんなさい…」
幸『ホント、めぐってバカだね』
椋『めぐちゃん、話してくれてありがとう…』
綴『1人でよく頑張ったな』
至『偉かったね』
太一『ぅ、ぐすっ…辛ガッダッズネ〜』
莇『そんなんでよく笑ってたな』
紬『俺たちにもめぐの荷物、少しでいいんだ。一緒に持たせてくれないかな?』
東『頑張り屋さんのめぐには何かご褒美あげないとね♪』
「みんな….わかってくれるの…?わたしのこと、面倒だって、見捨てないの…?」
咲也『それは絶対にないよ!』
真澄『ありえない』
シトロン『ダイジョビよー!』
一成『めぐのこと、みんな大好きだよ☆』
三角『スーパーさんかく君よりも〜っと大事だよ〜』
九門『めぐは俺たちに絶対必要なんだからな!』
万里『ったく、めぐはそれもわかんねぇお子ちゃまじゃねーだろ?』
十座『みんながお前にいてほしいんだ』
左京『もう、わかってるだろ?』
ガイ『リトルプリンセスはみんなに必要な存在だ』
誉『もしわからないと言うのなら私が詩で例えてあげよ、』
丞『有栖川、話が逸れてるぞ。めぐ、お前じゃなくちゃダメなんだ』