第11章 こっち見て 増長和南 甘裏
「んん…ん…はぁ、…」
和南『ダメだよ、もっと口あけて。舌、絡めて。』
あれからキスだけで責められ、めぐの口端から飲み込みきれなかった唾液が伝う。
『チュッ…ん…はぁ…可愛い、俺のキスだけでそんな顔しちゃって。泣くほどよかった?ペロッ』
無意識のうちに涙が零れていたようで、和南がそれを舐めとる。
頬は紅潮し、目には涙が溜まっている。服も乱れ、体はもう脱力しきっていた。
和南『はぁ…めぐ、可愛い…もっと見たい、見せて…』
チュッ…チュッ…
肌が露わになっていく度にそこに口付ける。
「あ、カズ…くすぐったい…ん…」
和南『誰か来たら困るから、全部は脱がさないよ』
そう。ここは楽屋。メンバーはもちろん、スタッフだって来るかもしれない。それを再認識させられためぐ。
「カズ…誰か来ちゃう…よ…」
和南『大丈夫…百が何とかするって言ってくれた。だから、俺だけ感じて…』
「でも、ぁ!やぁ…急に、舐めない….でぇ…」
和南『こんなに尖らせて、そんなこと言っても、説得力ないよ…』
散々焦らされためぐは急な刺激に身体が跳ねた。それでも味わうように這い回る和南の舌に翻弄される。
和南『ヂュッ…はぁ、ついた…』
「ん!…和南…?」
和南『めぐが俺に愛されたっていう証拠…本当は全身に付けたいところだけど、それはやめておくよ♪』
「カズって結構、二重人格だよね…」
和南『そうかな?でも、それを知ってるのはめぐだけだよ…めぐは俺の特別だからね』
「〜!!」
妖しく笑いながら鼻先で囁くように言われ、耳まで真っ赤になっためぐ。
和南『さて、そろそろ一つになりたいな…いい?挿れるよ…』
「カズ、ずるい…ぁ!ふぁ…ん…ぁん…!」