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桜計画

第9章 誰よりも 金城剛士 甘裏


めぐは診察の結果、問題はないが念のため1週間は自宅療養になった。本当なら入院だが仕事があるとゴネたので主治医も妥協案で自宅療養になったのだ。
「自宅療養って言ってもなぁ、療養って何すんだ?あ、とりあえずリビング掃除機かけるかな」
ブォーブォーブォー
「よし、オッケー。あとやることないな…仕事は….あ、確かタイアップのトーク番組の衣装の確認しないとな」
ピンポーン
「ん?誰だぁ、剛士だ。どーぞー」
ガチャ
『邪魔すんぞ』
「あれ、剛士1人?珍しいね。」
『3人で来たらうるせぇからな。ジャンケンで勝って代表できた。』
「THRIVEがジャンケンって…想像しづらいなぁ。あ、適当に座って。今コーヒー淹れるね」
『ケガ人にやらせるわけねぇだろ。貸せ、俺がやる。』
「別にただの打撲だよ。普通に仕事してるし、」
『お前バカか!!俺がどれだけ心配したと思って…いや、俺たちがどれだけ心配したと思ってんだ!』
「ちょ、落ち着いて、」
『打ち所が悪かったらお前今ごろどうなってたか…考えたくもねぇよ』
ギュッ
「うん、心配かけてごめんね?でもわたしよりつばさちゃんがケガする方がやだった。今やっとB-PROが波に乗ってきたのにA&Rがいないんじゃせっかくのチャンス逃しちゃう。一瞬でそんなこと考えたら体が勝手に動いてた。」
『馬鹿野郎…少しは自分のことも大事にしろよ』
「はい、善処しまーす」
『ったく、ほんとにわかってんのかよ。』
「モチのロン!」
『はぁ…少し荒療治で教えてやらないとダメか』
「不穏な空気じゃないかい?めぐちゃんは今絶賛猛省してるよ?だから大丈夫、うん。」
『俺たちに心配かけた罰だからな。14人分だ、覚悟しろよ?』
「ワタシ、ケガ人ダヨー。無理強いは良くないぞー。」
『さっき普通に仕事してるしとか言ってたのはどこの誰だ?』
「わぁ、5分前の自分を黙らせたい」
『決まりだな。ベッドまで行くの面倒だな、ソファでいいな。』
「勝手に話進めないでー」
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