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財前光に処女を捧げる

第1章 財前光に処女を捧げる




「このまま処女でクソババアになるか、
大人しく俺にヤられるか選ばせたるわ」

一方的かつめちゃくちゃな2択にうぅ…、と小さく唸ったが、もうこの流れに身を任せてみても良いのかもしれないとも思えてきた。
確かに財前の言う通りこのままクソババアになって誰にも相手にされずに終わるよりか、今こいつに都合良く処女膜を破ってもらい次に致す相手に備えるというのもアリだと。
何より考えるのがもう疲れた。
財前、顔は悪くないからそこら辺の男よりかは初体験の相手としては申し分ない訳だし。
もうどうにでもなれと覚悟を決める。

「…分かったよ。でも、今日は無理」

「なんで?」

「だって、今日の下着上下バラバラなんだもん」

「うわ、すっげぇどうでもええわ。
俺はアンタが綿パンの時から知ってるんやから
今更そんなの気にすんのなんて、
ほんっっまアホらし…」

ええから脱げと部屋着の裾に手を掛けられ、ヤダヤダと首を振るも当然そんな抵抗なんて奴には効かない訳でスルスルと流されるようにバンザイさせられ、あっという間に色気のないクタクタのブラジャー姿を晒される。
「これいつのや…、」

ククっと可笑しそうに笑われるとカァッと顔も身体も熱くなり、財前の胸をバチンバチンと叩く。

「だから、言ったのにぃ~。光の馬鹿…!!!もうやだ!!やっぱ、やめる!」

「あ、おい!待て、俺が悪かった!」

「やだ!もうやだ!笑ったからもうやだ!」

ヤダヤダと駄々をこねる子供のような私を黙らせるかのように唇を塞がれる。
ファーストキスなのに…と、押し返そうとするも半開きの唇を押し入るように舌先を口内へ入れられる。ねちょねちょとした感覚に大きく身震いするも不思議と嫌じゃない。寧ろ、気持ちいい。
これがキスなんだ。

「っ…、はぁはぁ…」

「呼吸してなかったんかい」

「しょうがないでしょ!初めてなんだから!!
タイミングとか分からないし、口呼吸なのか鼻呼吸なのかすらもわからないもん!」

私を見てケタケタと笑う財前に余計苛立ち、手元の枕を掴んでぶん投げてみるも華麗にかわされる。ギャーとベッドをバシンバシン叩いていると財前は私の手を掴み手の甲から音を立てるようにちゅっちゅっと軽く口づけをし始めそのままどんどんと唇へ近づき、終いにちゅっと唇に軽く口づけをした。
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