第1章 センラ*おもちゃの使い方
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突然彼に腕を引かれて立たされ「ひゃ⋯⋯っ」と可愛こぶったような声が口から漏れた。
まさかこんな事になるだなんて、夢にも思っていなかった。
いやだってお兄ちゃんの部屋にあった変な物が大人の玩具ってやつだなんて⋯⋯普通わかんないよね?!
すると、後ろから抱き締められてくびれ辺りと露出した胸の上に腕が回っている事に気づく。
嫌じゃないのは、なんでだろう。
「せ、センラ⋯⋯?ま、まだ挿れちゃだめだよ?」
「挿れへんよ⋯⋯っ、ただここで擦るだけやから⋯⋯っん」
宛てがわれたセンラの陰茎はお尻の方から膣内の方へは入っていかずに陰核の方へと進んできて、性感帯への刺激に私は悲鳴に近い喘ぎ声を出してしまった。
しまった、今はセンラの部屋。
しかも一階にはセンラのお母さんであるおばさんがいるのに喘ぎ声なんて聞かせてしまったら⋯⋯
なんて考えも虚しく徐々に陰茎が動きだし、丁度の位置にあるクリトリスと擦れた。垂れてきた愛液がセンラのペニスと絡まってグチュグチュと音を立てる。
「はぅ⋯⋯っあ、待って、待ってセンラ⋯⋯ゆっくりして、おかしくなる⋯⋯っ!ぁ、あぁ!」
「んっ、ん⋯⋯っ、気持ちええんやね。凛のここヒクヒクしてんの動いてても分かんで」
「やだそんな⋯⋯っ、恥ずかし⋯⋯、ぁ、やだやだ早い!待ってってセンラぁ!うぁ、ぅ、激し⋯⋯!」
真後ろでセンラの荒い息遣いが聞こえて、ハッ吐息を飲み込む。
こんな声、聞かせるものか。
「ん、ん⋯⋯っ、ん、んんっ⋯⋯」
「なぁに、声我慢しとんの?まぁ可愛いからええけど」
口ではそんなこと言っても私に嬌声を上げさせる気満々のようて先程より動きか早まり、肌がぶつかりあう度にぱちゅん、と音がした。
そしてクチュ、と接触部が音を立てたのと同時に脚がガクガクと揺れて痙攣した。
「あーあ、僕より早くイッちゃったねぇ?」