Instead of drink[テニプリ 越前 リョーマ]
第3章 夕暮れ
一瞬で回避にならなそうな回避を考えた。襲われたと言ってみるのだ。
というかあれは襲われたといっても過言ではないしそもそも私がリョーマのことを好きだから成立した(してしまった)話であって本来であれば襲われたと言ってもいいのだ、とは思った。あの時も同じことを思ったのだが。
『襲われたって人聞き悪くない?』
リョーマがややぶすっとした声で聞いてくる。
「だって、突然だったもん!」
あの時のことを鮮明に思い浮かべる。
あれ·····?そういえば受付から電話が鳴ってそれからどうしたんだっけ·····?
『突然じゃなきゃ良かったの?』
今のリョーマの声を文章で説明しろと言われたら多分出来ないと思う。攻め口調のような少し甘えたような、少し寂しさを感じるような。
「え·····っ?」
何か少し思っていた流れと違う。
が一瞬で立てた会話の流れはこうだ。
リョーマは襲ってないしと答え、それに対してのの返答は襲ったよ!でそれを繰り返すようなものだったのだ。
『·····アンタが隣にいて、誰もいなかった、だから我慢できなかった』