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Instead of drink[テニプリ 越前 リョーマ]

第3章 夕暮れ







『·····でもごめん やっぱり止めた方が良かった』
リョーマが体勢を変えたのだろうか、雑音がする。
『止めるべきだった』
『次は 聞くから』
リョーマの声に耳を傾けていたが次は聞くからという言葉に鼓動が早まる。
「う、うん」
【次】があるリョーマとのそれを瞬時に思い浮かべてしまったのは言うまでもないだろう。

『聞いたら 我慢はしないから』

心の底から今目の前にリョーマがいなくて良かったと思った。期待に浮き立つ自分をリョーマにはきっとすぐバレるとわかるからだ。

『だからさ』
リョーマが続ける。は身体を丸めてリョーマの声に集中する。

『一生分の幸せじゃなくて まだあるでしょ』
「えっ··········」

『さっき幸せにしてっていったじゃん まだまだ足りないでしょってこと』

リョーマって本当に年下?!
心臓がこれ以上体内に血液を送る速さを速められないのでは、寧ろこれ以上速まったら危ないのではというくらい全身が熱くなる。
心拍数でどうにかなりそうだ、ここで可愛らしくきゅんとした顔と声でうんなどと返事ができればいいものをくううという変な声が漏れそうだったからは慌てて口を抑えたのだった。

それからは他愛の無い話をたくさんした。
カラオケでの話、リョーマの先輩の話、の好きな食べ物の話。
耳から聞こえるリョーマの声に相槌を打ち、送話口に送るの声にリョーマが応答する。
何度も何度もやってきた夜、はこの部屋で届かぬ想いに苦しみ何度も何度も涙を流した。
ため息があふれそのたびにリョーマを思い浮かべてはまたため息をつく。ベランダから星を眺めてはリョーマを考えた。
リョーマへの恋しい想いと叶わぬ恋心に心を傷めたこの部屋では今リョーマと心を繋いでいる。










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