第9章 BATTLE START
雄英高校ヒーロー科のカリキュラムは、午前は必修科目や英語などの普通の授業。だが他の科とは違い、7限までとなっている。
「んじゃあ次の英文のうち間違っているのは?」
教鞭を取るのは在籍しているプロヒーローである。
「おらエヴィバディヘンズアップ盛り上がれー!!!」
((普通だ…))
ハイテンションが売りのプレゼント・マイクがまともな授業をしていることに違和感を持つ生徒達。
「HEY!帰国子女東動!まさか本場で培ったくせにわかんねーとはいわせねーよ!?」
「Because it is not interesting, may I sleep?(つまらないので寝ていいですか?)」
「ドントスリープ!!いい度胸だなオイ!!Hahaha!!」
((めっちゃ発音いい…))
◆BATTLE START◆
そして昼休みを挟み、待ちに待ったヒーロー基礎学の時間。
「わーたーしーがー!!」
廊下から高らかに聞こえる声に、生徒達が反応する。
「普通にドアから来たァー!!!」
感嘆の声を上げ、ザワつく教室。
「オールマイトだ…!」
オールマイト。
平和の象徴と謳われ、絶大な人気を誇るナンバー1ヒーローが今、雄英高校の教師として就任している。その事実に顔が緩む生徒達。
彼の姿に憧れ、ヒーローを志望する人間も少なくはない。
「私の担当はヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作るため、様々な訓練を行う科目だ。単位数も最も多いぞ!」
早速だが!と溜めを作り、長方形のプレートを掲げた。
そこには『BATTLE』という文字が書かれている。
「今日はコレ!!戦闘訓練!!!」
「戦闘…!」
「訓練…!!」
(いや、訓練だからな爆豪君)
戦闘という言葉に爆豪が昂り、彩希はそれに苦笑いを浮かべる。
「そしてそいつに伴って…こちら!!」
オールマイトが壁を指差せば、機械音とともに棚がゆっくりと飛び出し、番号が振られたトランクが並んでいた。
「入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』に沿ってあつらえた戦闘服(コスチューム)!!」
「「おおお!!!」
「着替えたら順次、グラウンドβに集まるんだ!!」