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【ヒロアカ】ジェントルガール【原作沿い】

第7章 最初の試練









立ち幅跳び、反復横跳びと、彩希は順調に普通ではない大きな記録を出していた。もちろん他の生徒も自身の"個性"を活かして飛びぬけた記録を出している。
そんな中、ただ一人緑谷だけはいたって平均的な記録だった。


第5種目:ボール投げ


「セイ!!」

可愛らしい掛け声とともに麗日が投げたボールは等速で、一切の失速も重力に従うこともなく、空の彼方へと飛んでいった。
相澤がタブレットで見せた記録は、8の数字を横にしたような記号。

「「∞!!?」」
「すげぇ!∞が出たぞ!!」
「お茶子ちゃん凄いねー」

ざわつく外野に混じり、規格外の中でも更に規格外の記録を出した麗日に小さく拍手をする彩希。

「次、東動」

相澤が彩希に向かってボールを投げれば、それはピタリと宙に止まり、彩希の右手に吸いつくようにボールが移動する。
測定用に地面に引かれた円へと移動し、ボールを手に乗せ正面へとかざした。
その瞬間、凄まじい爆音とともに剛速球が放たれる。いや、剛速球の枠を大幅に超ている。
大砲から射出される以上の、弾丸程の速度を彩希はノーモーションで繰り広げた。

「あー…これじゃダメか」

苦い顔を浮かべ彩希は呟く。

「1204.3m、もう1回だ」
「いえ、その結果で大丈夫です」

相澤から記録が伝えられ、また外野がざわつく。
ボール投げは2回まで記録が取れるが、それを拒否し測定地から外れる。

「彩希ちゃん凄いね!あんな速い球投げれるんだ!投げてなかったけど!」
「でも飛距離の記録だからなぁ。放射状に飛ばした方がよかったかもだけど、100mくらいでコントロール効かなくなって終わりそう」

麗日に称賛の声をもらったが、曖昧な笑みを浮かべ自己分析をしてため息を付く。その様子を心配そうに、麗日は彩希の顔を見つめた。

「彩希ちゃん、大丈夫?顔赤いけど…?」
「ん~?"個性"の使い過ぎ、かな?そんなことより、次緑谷君だよ」

話をはぐらかし、記録を測る緑谷を顎で指せば、麗日の視線はそちらへと向いた。
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