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【ヒロアカ】ジェントルガール【原作沿い】

第4章 衝撃と終劇







◆衝撃と終劇◆





一瞬何が起きたのか目を疑った。
彼の放った大振りの拳は金属では衝撃吸収されず、歪な軋みと騒音を立て、そこに大きなクレーターを作る。

「君、え!なんで!?」

逃げたはずの少年が、今、正面から"ギミック"をぶっ飛ばしていた。

(あんなに怯えていた彼が何故、身を呈して……いや、そうか)

ヒーローとは、敵を倒す者だけにあらず。
ヒーローとは、人を救ける者でもある。

「だからって……無茶しすぎじゃないか!?」

崩れ落ちる装甲と鉄塊。
彩希を掴んでいたアームは緩まり無事に脱出できたが、飛び込んできた彼は無事では済まないだろう。地上から20メートル以上離れた場所からの落下は、常人ではまず耐え切れない。
なら何故、彼はその高さまで跳躍できたのか。右腕が赤黒く変色している、両足が折れているのは個性を使ったからなのか。
様々な疑問が頭の中で飛び交うが、今は自身を助けてくれた彼を救出しなければと、拘束から脱出する。
しかし彩希はその場に浮いたせいで、自重で落下する彼はもう足元にいる。今"個性"を解除し落下しても間に合わない。

「Dammit(クソ)!!」

自由落下で間に合わないのなら、それを加速させるまで。
自身が風圧や空気抵抗で潰されないギリギリの速さを出す。そうすれば少年に手が届く。

(よしっ!あとは…!)

襟首を掴めたが地面との衝突まで10メートルもない。ならば最大限"個性"を使用し、無事に着地するまで。
しかし自重での落下ならともかく、スピードを上げていたので慣性が働きうまく作用してくれない。
すると、ばちん、と気の抜ける音がした。

「は…?」

瓦礫に足を取られていた女子が、少年の頬を叩いた。恐らく少年が"ギミック"を攻撃した際に瓦礫から解放されたのだろう。
彼女の個性で敵の部品を浮かせているのか、それに乗り、叩かれた少年も重力を失い、地面間際でふわりとその場にとどまる。
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