第2章 出会いは必然【真昼&御園&桜哉で逆ハー】〜出会い編〜
★御園と〇〇の出会いと状況
僕は、人と接するのは苦手だ。それに必要性を感じない。
この考えもこの先、変わることは無いだろう。
そうして迎えた中学の入学式…
クラス替えをして、同じクラスで偶然にも隣の席になった〇〇。
〇〇が僕の隣の席に座る。
流石に”隣の席の相手くらいは一先ず覚えておこう”と、隣を見る。
僕の目が〇〇を捉えた途端、冷静を保つように打つ鼓動が信じられないくらいの速さで鳴る。
これが、恋愛小説などで多用される”胸が高鳴る”という事なのか。
ー凄く綺麗だー と、見つめてしまう。
今度ははっきり理解した。
そう、俗に言う”どストライク”だ。
凄く好みだったため、時間も周囲も目に入らず、ただただ見つめる。
焦がれるように視線が絡む。
すると、光線銃にでも撃ち抜かれたかのような感覚に陥る。
そして、数秒後…
〇〇「よろしくね」
と、落ち着いた声で微笑んだ。
それは、〇〇の虜になる魔法にかかった…なんて表現は少しくさいだろうか。
御「あ、あぁ。よろしく頼む」
なんとか繋いだ会話。会話を終わらせたくなくて。
咄嗟に〇〇の腕を掴んだ。
御「きっ…貴様の事は、何と呼べばいいんだ?」
素直過ぎるほどに、思いつく通りに体が動く。
考える時間さえも与えない程に早く。
すると〇〇は、少し考えるような仕草をみせて…
〇〇「〇〇って呼んで! その…”御園くん”って呼んでもいい…かな?」
御「あぁ。」
と、胸の高まった鼓動を隠すように答えた。
〇〇が微笑み、会話が終わる。
会話が終わっても、当然のように〇〇が僕の頭から離れない。
”これが一目惚れ…か…?”
と、この方面に疎い自分でも気付かされた。
この何気ない数分間から僕の初恋が始まる…