第2章 中編
「話はゲンティアナから聞いている。我が一族の不甲斐なさに、なんとお詫びをすればよいか。」
深々とユーリへ、そしてアーデンに頭を下げた。
アーデンに殺されかけていたところをゲンティアナに救われ、これまでの話を聞き、そして力を借りたと言った。
そしてレギスは、不意に襲いかかってきたバハムートを、一瞬で氷漬けにした。
いくらルシスの血を引くとはいえ、神相手にこの力の差はあり得ないと思ったが、周囲にいる先代の王たちからも力を感じるので、彼だけの力ではないのだろう。
「ユーリ…と言ったか、私ができるのはここまでだが、後は先代の王達も力を貸してくれるだろう。…全て君頼みで申し訳ないが、私も新しい世界…というのを見てみたくなった。例えそれがどんな世界だとしても、誰も君を責めないだろう」
「…はい、ありがとうございます」
ユーリは静か笑った。
アーデンは何か言いたげにレギスを睨んでいたが、邪魔をすることはしなかった。
長年の復讐心が簡単に消えることはないが、今優先すべきはユーリを生かすことだ。
せっかく先代達が揃ってるんだから、遠慮なく力を借りた方がいいに決まっている。
そして、レギスとバハムートが同時に消えると、辺りは再び薄暗い空間になった。