第2章 中編
アーデンは剣を召喚すると、バハムートへ攻撃を仕掛けた。
巨大な相手にすんなり攻撃が効くはずはないが、2人の攻防に激しく火花が散る。
ユーリはその様子を暫く見ていたが、ふと我に返り指輪の力を使い攻撃を仕掛けた。
その様子にアーデンは戦いに入ってくるなと目で訴えたが、ユーリは引く気がなさそうなのでため息を吐くと、この戦いを早く終わらせなければと思った。
バハムートは意外と手強い2人に舌打ちすると、容赦なく攻撃を仕掛ける。
それに反撃するように2人は応戦し、中々終わりが見えなかった。
アーデンはユーリを時折気にかけ、ボロボロになっていく身体に焦りを募らせていた。
そしてこのままではユーリの身体が持たないと悟ると、周囲の闇を取り込み、力を取り戻そうとした。
そんなことをしたら、ユーリがやろうとしていたことが無駄になる可能性がある。
たけど、ユーリの命と天秤にかけるなら、迷ってる暇はなった。
アーデンの周囲に闇の粒子が集まり始めると、ユーリはそれに気づき、慌てて止めようとした。
そんなとこ、ユーリは望んでない。
そして、ユーリの伸ばした手が彼に触れようとした瞬間、突如、周囲が青い光で照らされた。
「…まったく、また同じことを繰り返す気か」
眩しいほどの青い光はやがて1つとなり、そこには死んだはずのレギスが現れた。
そしてそのレギスを囲むように、先代の王達が現れる。
その圧倒する光景に、2人は息を呑んだ。
「レギス…?なぜここに?」
アーデンは自分が殺した人物ここにいるとは思わず、僅かに驚いた表情をみせた。
まさか殺し損ねたのか。
レギスと対峙した時はまだ力があったので負けるはずがないが、ユーリがいなくなって物思いに耽るというか、どこか集中できていなかったのは確かだ。
レギスは驚いているアーデンに視線を向けていたが、やがてその視線はユーリへと向けられた。