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闇夜の雫【FF15】

第2章 中編



ーーーーつくづく愚かな人間よ。いや…今は使途か。たった己一人のエゴだけで、全ての命を奪うというのか

「もうすでに、多くの犠牲が出ています。だから犠牲は私で最後にしてください。シガイに怯えることなく、闇に怯えることのない星を作り…」

ーーーー…っは、結局神頼みではないか。…笑わせるな!

バハムートの攻撃が一瞬にしてユーリを直撃した。その衝撃で指輪の力は消えて彼女の身体が宙を舞う。

目の前に見えたのは、巨大な剣先。

……しまった

来るであろう衝撃に目を閉じると、強い力で引っ張られた。
それと同時に聞こえてきた爆発音。
慌てて目を開けば、そこにはアーデンの姿があった。

「…どうして」

驚愕しているユーリを他所に、アーデンは彼女の指輪に触れると痛々しそうに眉を潜めた。

「もうこれ以上、力を使わない方がいいよ」

真の王でないユーリが指輪の力を使うという事は、その身を犠牲にすることを意味する。
アーデンはユーリを守るように背後に追いやると、バハムートを睨みつける。
ユーリはふと視線を彼の手元に向ければ、ユーリと同じように王の指輪がはめてあった。

「…力を使わない方がいいのは、あなたも同じでしょう?今のあなたは闇の王という設定なのですから」

指輪を真の王以外が使うのは、あまりよくないと何となく察していた。

「オレはルシスの血を引いているからいいの」

「…そうですか。…あぁそういえば、わたしの叔母の曾祖母の兄弟にあたる姉でその孫の婚約者がルシスの血を引いていましたね。だから私も大丈夫です」

「はぁ、死にかけだったくせに。よくもまぁぺらぺらと…」

彼女の言う大丈夫が何をもって大丈夫なのか不明だが、取り合えず生きていてくれてよかった。

もう2度と失わないためにも、今は目の前の神を倒すしかない。
先ほどの会話を聞く限り、ユーリのやるべきことを邪魔しているようだった。
ここで、アーデンが闇の王としてバハムート側について犠牲になっても、ユーリが納得しないだろう。

ならば、残された道はもう限られていた。


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