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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第95章 それ以上に、好き


「君にこれを渡した時、次に会う時に君が返事をすると言った」
「なんの返事ですか……?」
「俺からの告白だ」

しれっと、それはもう本当にまるで自然と言うから――

「え、赤井さんって記憶を失う前の私のこと好きだったんですか」
「ああ。何度も抱き合ったことがある。当然、君の同意の上で」

思い出す、病院でのやりとり。
──恥ずかしい話、告白して返事が保留となっていたんですよ。……答えもわかりきってはいたんですが、伝えずにはいられなかった。
そう言った沖矢さんの相手は、つまり、私…?

「それって浮気じゃ」
「そうとも言えるが……君は快楽に弱すぎるからな」
「うっ」
「なんだ、もう心当たりあるのか」
「いやー……」

そんなことありませんと言えたらよかったのだけど、零とのキスを思い出してしまいそうになるから首を勢いよく横に振った。

「それで、俺の告白を覚えてないのに返事をするつもりか?」

くくっ、と揶揄っているのがわかる。
……というか本当にこの人に告白されたのか疑わしささえある。

「その時計は、GPS内蔵の通信機能付きだ。俺に直接繋がる」
「あ、……だから病院に」
「ああ。君が入院したのもGPSを確認した際、ボウヤにな」
「どうしてそんなものを私に」
「君が危ないことにすぐ突っ込むからな。……〝彼〟のために」

どくん、と。
名前を出されていないのに、わかる。

「れい」
「ああ。……君が俺との関係を始めたのも、彼のためだ」

やり方は間違っていた。
だから、傷つけた。
彼にあんな言い方をさせた。

でも、そっか。
心にあった引っ掛かりが、少しだけ解ける。

「私、……もう、ここに一人では来ません」
「ああ」
「それから、時計もお返しします」
「ああ」


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