第4章 キスからはじめようと言いますのは
さらっと二人分の白濁を流した。
ふわふわする雅紀をタオルで拭いてやる。
ふわふわに包まれるふわふわは可愛かった。
バスローブを羽織って、そのままベッドに直行。
肩にタオルをかけたままの雅紀をゆっくり押し倒す。
そう言えば、風呂の蓋が開けっ放しだったけど、もうどうでも良かった。
「まーさきっ」
「なに?」
この瞬間から、いまから、キスから始める。
雅紀の上唇を食む。
「ん...あん...あ」
俺の下唇を熱い舌で濡らすから、緩い口を塞いだ。
なんでこんなに甘いんだろう。
食べたい、食べ尽くしたい、骨の髄まで。
唇を吸って、舐めて、頬を擦り合わせる。
「じゃりじゃりだね」
「剃ってよ...」
「ふふ...ごめんね」
ほかほかの首筋にかぶりつく。
さっきのお返し。
「あっ...」
「痕、付けちゃった」
言った途端、雅紀は勢いよく起き上がった。
俺のバスローブを肩から払うと、右の鎖骨の辺りに唇を当てた。
ぎゅっとそこに歯を立てる。
「いっ」
「翔ちゃん、俺のもの」
可愛く唇を舐めた。
こんないい歳して、トキめいてんじゃねーよ。