第4章 キスからはじめようと言いますのは
お互いがお互いだけのもの。
いいじゃん。
「俺だけしか考えられなくしてやる」
まだ全然乾いていない前髪を撫でた。
「もうなってる」
長い腕がゆっくり俺の首に絡む。
ちゅ、ちゅとリップ音を立ててキスをする。
汗ばんだ腰に手をやり、上に滑らせて胸まで辿り着いた。
親指で摘みを押しつぶす。
「ふぅうっ」
びくりと身体を震わせて俺にもたれ掛かる。
「雅紀敏感だもんね?昔、乳首触られて、収録中なのに声出しちゃってさ...」
「あっ、ん〜ん...んあっ」
右の摘みを執拗にいじめる。
ちらりと一瞥した雅紀の息子は、すっかり元気を取り戻していた。
「もう復活?早いね。」
空いていたもう片方を口に含む。
「んっ...!う...あっ」
唇だけで挟んで吸い上げれば、ちゅう、と高いマヌケな音がした。
それを舌で転がしたり、柔く噛んだり。
「しょ...も、しょおちゃんっ...さわ、って」
雅紀を支えていた方の手を掴み、はち切れそうな息子に導く。
「あっ、ああっ」
相当耐えていたのか、触っただけで白濁が溢れた。
支えをなくした雅紀は、背中からベッドに崩れていった。
真っ赤に色付いた胸が上下して、心配するより前に雅紀に覆いかぶさっていた。