第3章 どっちもどっち、どっちもすき
今度は、さっきみたいにバタバタしなかった。
ゆっくり身体を拭きあって。
バスローブを肩にかけて、ほくほくのまま寝室に向かう。
今度は、ちゃんと寝室のドアも閉めた。
さっきまで見てただけだった、大人の道具たちを潤の前に連れてきた。
これ知ってる、知らない、なんて言いながら。
結局、今日は道具を使わないでローションに頼ることにした。
ドSだけど、なんだかんだ優しいの。
「智、ここ気持ちいでしょ?」
「や...ああっ...へんに、なる」
「なっていいよ。変になる智も大好き」
そう言ってローションまみれの指をグイグイ押し込む。
クサイこと言っちゃってさ。
潤のぴんくでかわいい乳首をぎゅっと摘んだ。
「あっ♡」
「はっ?」
潤の顔は真っ赤。
まさかの、素?
「潤...?ふへっ」
「うるさい!もう挿れるもん!」
「んああ...」
ぷりぷりしながら突っ込むそれがちっちゃくないから困る。
それでも乳首をつねってやる。
「んっ、ああっ、ばかっ」
ガシガシと腰をぶつけてくる。
「ひっ...じゅ、激しっ...」
「あっ、さとし...つねんないでぇ...ん...っ」
どっちがヤられてんのかわかんねえよ...
怖かったのも、えっちしたかったのも、どっちもどっち。
いつだって、どんな形であっても、おれのことを愛してくれる潤。
ドSの潤もドMJもだいすき。
end.