第3章 どっちもどっち、どっちもすき
片方のけつとか指先が少しだけ痙攣して、これも気持ちよくて、すごく眠たい。
「んぅ、んっ」
でも潤が息子を抜く感覚で起こされる。
入れ替わりに、息子よりも細いものが入ってきた。
ぐにぐに器用に動くから、指だ。
「んや、じゅうん...」
「中、ごめん。出すから我慢して?」
潤の低くて甘い声に抵抗なんてできない.....
何恥ずかしいこと考えてんだ...
「風呂、入ろっか」
潤の声が、震えた。
おれの肩を抱える。
潤のふわふわした髪がくすぐったい。
おれの湿ったスウェットを脱がされる。
おれを風呂場の小さな椅子に座らせると、潤は全部脱いでから入ってきた。
ボディソープを1回プッシュしてくるくると泡立てる。
ボディソープも慎ましやかにつかうんだ。
広くて長い手で俺の体を滑る。
「こうするのも」
振り返ると、潤が唇をぶつけてきた。
「最後なのかな」
湿って重たくなった太眉を下げて笑った。
潤の誤解はまだ解けてないのに。
潤はどこまでも優しい。
手放す気なんて、ないのに