第3章 どっちもどっち、どっちもすき
「ごほ、んっんー!もういいでしょっ」
「いや、まだ」
「なにぃ...」
「やりかた教えてほしいの。どうやんの?せっくす」
「ぶふぉっ」
相葉ちゃんの思考回路が止まった。
「わかったよ、もう聞かないから。ごめんってば」
「リーダーひどい...ぷらいばしーの侵害だよぉ...セクハラだよぉ...」
またえぐえぐし始めた相葉ちゃんにこれ以上聞けない。
撮影があるから、それまでに機嫌直して貰わなきゃ。
「ごめん、もう言わない。楽屋帰ろ」
がちゃっと楽屋のドアを開けて相葉ちゃんを放り込んだ。
「翔ちゃん、撮影までに相葉ちゃんの機嫌戻して。ごめんね」
「智くん?それどういう...」
「わーん翔ちゃーん!」
「雅紀!?ちょっ、ここ...!」
「ごゆっくり〜」
そのままばしんとドアを閉めた。
悪いことしたな...
そうは思っても、実用的な情報はほぼ掴めていなかったから、結局調べた。
必要そうなものを手当り次第ネットで注文して、明日には家に届くようにした。
あさっては、休み。