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きまぐれ

第3章 どっちもどっち、どっちもすき




「潤?て、松潤?」

「と、付き合ってる」

「ええ?リーダーと松潤?」

「そうだよ?」

「へぇえ〜...そっか。今度から観察するね」


おい。


「翔ちゃんが絡んで来るから、そんな暇ないと思うよ?」


相葉ちゃんは目をおっきくして真っ赤になった。


面白い。


「あっそうだ、話、逸れちゃった。だからケツに入れられるのってどんな感じなの?」

「えっ...」

「翔ちゃんとヤってるでしょ?それも結構な頻度で」

「ふぇ!?」


相葉ちゃん、フラフラしてきて。


ついにはドアに凭れかかった。


「ね、お願い。おれ、潤と一緒になりたいんだ」


少しずつ距離を詰めてく。


ダメって言わせないように。


「...きもちいい、よ?」


口をもごもごさせて、少し深呼吸をしてから言った。


「ほぉ!」

「翔ちゃんが大事にしてくれるのが、伝わるんだ。スケベでがっつきすぎる時もあるけど、いつでも俺の事考えてくれるから...」


相葉ちゃんの目尻はどんどん下がっていく。


同時に口角も上がっていった。


それをじーっと見てると、相葉ちゃんははっとしてわざとらしい咳払いをした。
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