• テキストサイズ

きまぐれ

第3章 どっちもどっち、どっちもすき




「あ、相葉くん...と智くん。来てたんだ、おはよう」


ふたりきりじゃないからってがっかりすんなや。


ていうか、翔ちゃんの前でこんな話したら、おれも相葉ちゃんももたない...


「ね、相葉くん、」

「相葉ちゃんトイレ行こ!」

「えっあ、うん」


翔ちゃんのことを遮って、相葉ちゃんの手をとって楽屋から飛び出した。


翔ちゃん、ごめんね。



腕をぐいぐい引っ張って、このフロアでいちばん使われてなさそうなトイレに入った。


おれが思った通り、誰もいなかった。


一応個室に入っとく。


「リーダー、どういうこと?さっきからあんなこと...言ってさ」


相葉ちゃんは、腕をさすりながら、その腕とは反対の方を向いて少し俯いた。


「ごめん...でも、ふざけてとかじゃなくて、本気なの。」

「リーダー...?」

「おれね、潤と付き合ってる」

「ん?」

「それでね、おれたちさぁ...」

「ちょ!」

「ん?」

「ちょお、タンマ...」


相葉ちゃんは両手でTを作った。

/ 80ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp