第3章 どっちもどっち、どっちもすき
「相葉ちゃん。おれ、相談がある」
迷ってたけど、きちんと解決したいと思った。
おれと潤の問題。
相葉ちゃんにはそのための相談に乗って欲しかった。
他のメンバーには言えないような内容だから、焦ってた。
相葉ちゃんはおれの手からゆっくりタオルを取って顔を出した。
目は充血気味だけど、腫れてはないから収録には影響が出ないはず。
「これ、相葉ちゃんにしか言えないの。」
「...何?」
相葉ちゃんはおれの目を真っ直ぐ見てくれた。
「ケツに突っ込まれるのってどんな感じなの?」
...聞き方が悪かったんだよね。
「えっ!?ばっ、ばっか、りーだあああ!?なに、なっななななんえええ!?」
見たことないくらい真っ赤になっちゃって。
テンパりすぎて変な声で。
スタッフさんが心配して見に来て。
なんでもないです〜ってすぐに追い返して。
「ね、落ち着いた...?」
「りーだ...そんな言い方...」
「ごめん...誤魔化しても分かりづらいかなって...」
「でも直球すぎるよ!」
そうこうしてるうちに、翔ちゃんが来てしまった。