第3章 どっちもどっち、どっちもすき
そんなことを最近考えてばっかで、ちょっとやになる。
寝つきはいつでもいいから体調が悪くなるとかはないけど、もやもやはとまらない。
今日は嵐5人のレギュラー番組の収録で。
たまには、と思って少し早めに着いた。
ドアを開けると、相葉ちゃんがスマホの画面から顔をあげた。
「リーダーおはよ!」
「おはよ。まだ1人?」
「そうなんだよねえ、翔ちゃんはもうすぐ来るっぽいけど」
「なんで翔ちゃんが来る時間知ってるの?」
「んえっ、べっつにー?たまたまLINEしたからだし?」
相葉ちゃんはまたスマホに目を落とした。
今、明らかに動揺したの。
しかも今、スマホ見てめちゃくちゃにやけてる。
相葉ちゃん。
おれ、知ってる。
相葉ちゃんと翔ちゃん付き合ってるの。
まあ、ニノに言われて知ったんだけどね。