第3章 どっちもどっち、どっちもすき
わかってるよ。
潤がおれのこと愛してくれてるの。
でも足りない。
もっと愛してほしい。
でもおれだって、もっと潤のこと愛してあげたいの。
名前を呼ぶ。
なあに?ってする潤にすきって言う。
ぎゅっと抱き締める。
抱き締め返してくれる潤にキスをする。
そんで、いつの間にかお互いのムスコをにぎにぎしてる。
二人で抜きあいっこする。
これでも嬉しいし、幸せ。
でもこわい。
なんでとかじゃなくて。
ただ一歩先に進むのがこわい。
潤は気を遣いすぎ。
大事に大事におれのこと包んでくれる潤を大切にしたい。
潤のことを壊すかもしれないって思ってこわくなる。
おれが潤を受け入れることができるのかって考えた時も。
潤のことを受け入れられなかったってなるのがこわい。
潤がおれのこと気遣いすぎて不安にさせるかもしれないのがこわい。
はっぽうふさがりだって、もうこのままでよくない?って思っちゃう。
そんな自分が嫌だ。
そんな自分と向き合わなきゃいけないのも、ほんとはこわい。