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きまぐれ
第2章 僕が手品をがんばる理由
それぞれの列で、2つ山をつくる。
全部で4つ。
「じゃあ、一枚ずつ山の上に裏にして置いて。どこからでも」
貴方は、手前側からそっと、山を崩さないように置いた。
最後、俺に一番近い山。
とんでもない笑顔で置いた。
どきっとした。
でも、まだポーカーフェイスを保てる範囲。
慣れてるから。
ほんっと、かわいい…
4つの塊をひとつにしながら小さく笑った。
「好きな所でストップっていってね」
「すとっぷ」
「ばか。はやいわ…」
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