第1章 かわいい貴方が悪いから俺は悪くない
「そうだね…一緒に、イこうか」
また耳元で囁くと、振り返って最上級の笑顔をくれた。
「動くよ…」
「ん、あっ、ああ、んっ」
ベッドが軋む音、肌がぶつかる音、繋がったところの粘った音、さとしくんの声。
俺たちだけの空間。
俺とさとしくんだけの時間。
「んっ、ふぁあああ…あ、あっ…」
「すき。すきだよ…」
「ひ、ぅ、…っき、んれもぉ…」
「ふ…知ってる…」
すき。おれも。
さとしくんの言いたいことは何でもわかるよ。
だってすきだから。
ずっと一緒にいたから。