第1章 かわいい貴方が悪いから俺は悪くない
「大丈夫だよ。これはさとしくんと気持ちよくなる為だから」
ぐっとそれを勢い良く押し込む。
「んはっ…んん…」
荒い息でさとしくんは意識をつなぐ。
「少し激しくするけど、優しくするから。気持ちよくするから」
ちょっとカッコつけすぎかなと思った。
さとしくんは首を横に振った。
さすがに引かれたかな。
「…きもちく、なろ…一緒に…」
俺が気持ちよくする、じゃなくて
俺とさとしくんの二人で気持ちよくなりたい。
さとしくんはそう言った。
ああ、こういう優しさ。
すきだよ。