• テキストサイズ

海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第4章 少し寄り道


マリィside

翌朝目を覚ました私は、矛盾した発言をしたメルドを待ってみることにした。
この日の午前中は、ずっと本を読んでいた。もちろん、ローが借してくれている、『海とソラ』。

本当にそれしかしていないので、海とソラの話を少し挟みたいと思う。

これは海を統べる少女の、冒険の物語………


他人の心を読むことが出来る能力をもつ、少女・ソラは家族と生き別れ、優しい里親と共に暮らしていた。

しかしソラが16歳のとき、同じ村に住んでいた人々がソラの力を知り、ソラと里親に辛く当たった。
自分のせいで傷つく里親をみていられず、ソラは海へ出た。
それは、ソラ、17歳の出来事だった。

「お前は、海賊か?」

そして、1つ目の島で1人目の仲間に出会う。
名前は、ライト。金髪で、なんだかチャラいなりだけど、落ち着いた性格の男だった。

「私は…っ」

自分が、海賊なのかが分からなかった。
言葉に詰まったソラにライトは、さらに質問をぶつける。

「お前が目指してるのはなんだ?」

ハッとした。

ソラが目指してるのは…?
他人から奪いながら生きたいわけじゃない。
目指しているものは…

求めているものは……

「私は、自由が、欲しい」

気づいた。
自分のせいで、周りの人が傷つくことのない。
そういう縛りがない場所を、求めていると。

「それは、紛れもなく海賊だ」

自由……
世の海賊達は、富、名声、チカラ、そして、自由を欲しているというのか。

「俺もだが。」

ライトは、ソラに手を差し出した。
仲間になろう、と。

ライトは船大工の息子で、それを学び、育てられてきたが、決められた人生を歩むことが嫌になり、島を出るところだった。

ソラはライトと海賊になることで、大きく立派な船を得ることができた。ライトは、この船の船大工となった。

2人目の仲間は魚人だった。
航海の真っ最中、その魚人…ビンズに出会った。
釣りをしていたライトの竿に、引っかかったのだった。

「うわ」

「すまねぇな、兄ちゃん。」

ビンズは人間と普通に話すほど気さくだが、非常にドジだった。

「仲間とはぐれちまってなぁ」

「それなら、私達と行く?」

ソラの提案でビンズは仲間になり、航海術の心得があったビンズは、この船の航海士となった。

次の仲間は、5つ目の島で出会った。









/ 132ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp