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海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第4章 少し寄り道


~お知らせ~
駄作者からです
読みにくいなって思ったので、これからは会話文の前と後に1行空けることにします。
それではどうぞー!

マリィside

「…おい」

「後ろにいなきゃだめ、でしょ?でも…」

彼の綺麗な顔は、私達には片方しか見えていなかった。片方は前髪で隠れていたから。
だから私はその髪をそっとずらして、もう片方の目を見た。

「…っ」

その瞬間、息を飲んだ。
その瞳は黒く、まるで一般人のような目だった。

「…やっぱり…隻眼だ。」

彼は、その言葉を聞いた瞬間、我に返ったように私の手を振り払った。

「馴れ馴れしくしないでくれる?」

私を睨んで、そう言い放つ。

「隻眼?」

後ろから聞こえた声に、振り返る。

「うん、聖目族の中では、何らかの理由で片方の目に力がないことをいうの。」

「何故、分かったんだ?」

「感じる力が、普通の聖目族の半分だったから。」

「そんなことが分かるのか…」

「うん。あと…」

彼が手に持っている石を指す。

「あれからは、少し違う力を感じる。…それは何?」

「…教える義理、ないよね」

「…そうね。…じゃあ…なんで私達を追ってたの?」

「…」

彼は口を噤んだ。

「これを教える義理はあるはずでしょ」

「………あんたが」

ポツリと言葉をこぼす。

「この石と、同じ目の色で…あの人が…」

「あの人…?」

「言った通りだったから」

「あの人って…?」

「…ばあちゃん」

「おばあちゃん?あなたの?」

「……うん、俺のでもあるし、あんたのでもある。」

「どういうこと?」

それって…

「俺とあんたは従兄弟同士だってこと。」

従兄弟…?
確かに、有り得る話。
地上にも少し聖目族がいるって話だったし、十分に有り得る。
それに、小さい頃、母さんに聞いた覚えがある。母さんには妹がいて、その妹は地上にいる…って。その息子がこの人だとしたら…?母さんの妹だから、私と同じくらいの年齢の息子がいてもおかしくない。

「本当に…?」

「その証拠に…はい」

彼は、その石を私に差し出した。
私は、その石を受け取る。瞬間、石は青い光を放った。

「えっ!?なに?」

その光は、ほんの数秒で消える。
訳が分からず、彼の顔を見る。

「その石は、本当はあんたのものなんだ。」

「私の…?」



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