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海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第4章 少し寄り道


「え?それは…ねぇ?」
「とにかくお前らが思ってるような事はしてねぇと思うが」
「え?」
「理由は、明日にでもあいつが説明するだろ」
「え、えー」
ローは、この話は終わりだ、とでも言うように席についた。

この日1日、マリィはローのベットで本を読み、ローは医務室と自室を行ったり来たりし、時折マリィの世話をしながら研究に勤しんだ。

マリィside
夕方、陽が沈む頃に身動き取れるようになり、ベットからおりて、窓の外を見ると丁度、船が海上に浮上していたので、甲板に出てみた。
夕陽が丁度、海に半分浸かっていて、光が真っ直ぐに目に入って来て眩しい。目を細めて海を見ていると、夕陽の隣に、大きな影がある。あれは…
「島…」
島が、見える。きっとあの島は、ローが言ってた島だ。
目を凝らして、だんだんと近くなる、島を見る。
でも、なんだか変な感じがする。島に近づくにつれ、それは強くなる。なに?これ…
怖いわけではない。気持ち悪いような感じでもない。なんだか、感じたことがあった気がする…でも…なんだっけ…不思議な感じ。まるで、この世のものではないような。
とにかく、島が見えたこと、ローに知らせなくちゃ。
夕陽が沈んだら、船に戻ろう。

ローの部屋、ローside
部屋に戻ると、マリィがいなくなっていた。驚いて、探したが、どこにも見当たらない。クローゼットにも、風呂にも。部屋を出て、心当たりがある場所…甲板へ行くことにした。

「やっぱりここか」
案の定、マリィはそこにいた。そして、夕陽を見ていたようだが、俺の声に振り返った。
「あっ、ロー!ちょうど、ローのとこに行こうと思ってたの」
「それよりお前、もう大丈夫なのか?」
「うん、全然。で、ちょっと見て」
マリィが指す方角を見る。それは、夕陽が沈む方角だったが、夕陽の隣に影が見える。それは
「島…か?」
「そう。あれって、昨日ローが言ってた島でしょ?」
「ああ、方角が同じだから、おそらくあの島だろう」
「なんか…変な感じしない?」
「いや、しねぇが。体調悪ぃなら休んどけ」
俺は、マリィの額と、自らの額を合わせて、熱があるかどうか確かめる。
「そういうわけじゃないんだけどね…」
「?…顔が赤い。大丈夫か?」
「大丈夫だよ、っていうかローのせいだよ」
「は?」



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