海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】
第3章 新しい旅
この2人は、互いがとても大きな存在で、影響し合っている。それは時には残酷な選択を迫ったりするものかもしれない。それでも、この2人の出会いはきっと、『運命』というやつだから、どんな事があったとしても、乗り越えられる。2人で乗り越えていく。そう感じた。
「マリィ!みんなにお土産渡すから手伝って!」
「はーい!」
マリィはナミと、みんなのもとへ駆け寄っていく。それを見て、私はトラ男くんのもとへ向かった。
「マリィ、可愛くなってたでしょ?」
「さらにね」と笑って見せる。
「あぁ、ありがとう。楽しませてやってくれて。」
「ええ、きっと楽しんでくれたと思うわ。でもね、彼女は、トラ男くんといる時が一番幸せそうなのよ?」
「…」
「だから、やっぱり彼女を笑わせるのはあなたが適任だわ。」
「…」
トラ男くんはそのまま黙ってみんながいる方へ歩き出した。
きっと嬉しいやら恥ずかしいやらでの行動。とにかくとても彼らしい。
彼なら、彼女を…マリィを世界一幸せにできるかもしれない。彼女への愛がその証明。
これからの2人が…2人の周りで起こることが、楽しみでならない。
結婚式には呼んでもらえるかしら…?
そんなことを考えながら、賑やかな声が聞こえる方へと足を踏み出した。
マリィside
ローとロビンが話していた。でも、今朝みたく暗い気持ちにはならない。それは、心に余裕があるからか、自信があるからか。きっと、答えはどちらでもない。信じているから、だと思う。ローを。ロビンを。信じると、こんなに心強いこと。こんなに安心できること。これを教えてくれたのは、ロビンとナミだ。本当にこの2人には感謝してもし足りない。私の、初めてできた、女の友達。そして同時に、最高の友達。後にも先にもこの2人以上の友達には出会えそうにない。
「それじゃ、私達はそろそろ行くわ」
しばらくして、ナミがそう切りだす。
「もう日、沈んじまってるし。」
「そうだな。これから、マリィの家族を助けにいくんだろ?」
「うん。頑張るから。」
「頑張ってねー!マリィちゃーん!!」
「また、会いましょうね」
「トラ男ー!マリィー!死ぬなよー!」
「死ぬわけねぇだろ」
「飲み比べ、次は俺が勝つ。」
「お元気で〜!お二人共〜」
「元気でなー!」
私達は2人と挨拶を交わした。