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海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第3章 新しい旅


ロビンside
「次の店!次の店!」
こうして私達は様々な店を回り、服や小物を買ってまわった。途中で見つけたアイスクリームを買って食べたり。みんなへのお土産やルフィへの肉を買ったり。楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
そして夕方
私達は夕日が綺麗だと噂の西の岬の崖に座って、夕日を見ていた。
「ねぇ、マリィ、その服すごく似合ってる。選んだ甲斐があったわ〜」
「え?ほんと?」
マリィは嬉しそうに頬をかいた。
マリィが今着ている服は、最後の洋服店で買った海のような青に白いレースの飾りが施されたミニワンピースに、細い金色のベルト、ツバが広いリボンのついた帽子と小さな藤の花のような色の宝石がついたネックレス、そして白いサンダルだった。
「これはトラ男くんも惚れ直すわね」
「ちょっ!ロビン!」
今度はマリィは夕日に照らされて赤くなっている顔を更に赤くする。
「ふふっ」
マリィは、みていて面白い。コロコロと表情が変わるし、何をしていても楽しそう。
「マリィ。今日、楽しかった?」
「もちろん!」
きっと、マリィは、今日1日、本当に心から楽しんでくれたのだと思う。でも、それでもやっぱり、何をして、どんなに楽しんで、どんなに笑っていたとしても。マリィがトラ男くんといる時程の、あの、幸せそうな表情は引き出せなかった。
「あっ、夕日、沈んじゃったね」
「そうね。そろそろ帰りましょ」
トラ男くんは私に、マリィを笑わせてほしいと言ったけれど、彼女の1番の笑みを引き出せるのは…トラ男くんだけ。トラ男くんじゃなきゃ、できないことだわ。

「野郎共ー!出航の準備はできてる?」
「できてるぞー!」
「おう、ナミ!!肉!!」
「はいはい、分かってるわよ。ちょっと待って」
ナミは船首で叫ぶ、ルフィのもとへ向かう。
「ほら、どうぞ」
ナミはお肉が入っている袋をルフィに手渡した。
「サンキュー!」
ルフィはさっそくそれにかぶりつく。ナミはそれをみて、苦笑をこぼしていた。
「ロー!ただいまー!」
マリィは、甲板の端に座るトラ男くんのもとへと駆け寄った。
トラ男くんは、マリィの姿を見つけた瞬間、少し目を見開いたけど、すぐに、とても優しい笑みで「似合ってる」と言った。その言葉に、マリィは頬を染めた。





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