海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】
第3章 新しい旅
マリィside
「似合…う?」
「そうよ!美人は笑顔が似合うって決まってんの!もちろん、私もだけど。」
そう言ってナミは笑った。
「トラ男くんも、言ってたわ。」
ロビンが話し出す。
「あなたを笑わせてくれって。トラ男くんもあなたの笑顔が好きなのよ」
そして、ロビンはふふっ、と笑った。
「だ、か、ら!今日は何にも考えないで、笑って楽しみましょ?」
ナミが立ち上がる。
「お会計!今日は私が奢ってあげるわ!」
「いいの?」
「あら、珍しいこともあるものね」
私達はお会計を済ませて店を出た。
30分後ナミside
「できたー?」
「は、はーい」
マリィはカーテンをひいて、姿を現した。その身には白い、可愛らしいワンピースを纏っている。
「うん、これもいいわね」
「次、いきましょ」
「店員さーん!これ、キープで!」
「マリィ、次はこれお願い」
「えーと、は、はい…」
ロビンが、6着目となる洋服をマリィに手渡す。マリィは、再びその服を手に試着室へと戻っていく。
私達はロビンの思いつきから、洋服店に来ていた。そして、マリィに似合いそうな服を片っ端から着せている。ロビンによると、こうだ。
「トラ男くんに、いつもと違うマリィを見せて、惚れ直してもらいましょ」
私も、面白いと思ったからそれに便乗。お金は多めに持ってきたし、なんならトラ男くんに後から請求もできるし。今までマリィが試着した服は、ほとんど買うつもりだった。
「できたよ」
マリィが試着室から出てくる。
今度は、赤い短めのトップスに黒いショートパンツ。
「これも、今までと違っていいわね」
「じゃあこれもー」
「はいっ、次、これ!」
「えっ、でもナミ」
「ん?」
「私、お金あんまり持ってないけど…」
「そんなの気にしないで!お金のことはマリィは心配しなくて大丈夫だから、早く着替える!」
「は、はい!」
再び試着室からマリィが出てきたとき、私は目を見開いた。
「すっごい似合ってる!!それ、一番似合ってるかも!」
「あら、そうね」
「え!?ほんと!?」
マリィは、嬉しそうに頬を染めた。
その服は、白い肩出しのトップスに紺色のミニスカートだった。
「よし、じゃあ、お会計!」
「あとは、帽子と靴と、あ、水着もあった方がいいわね」