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海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第3章 新しい旅


「ハンコックが言ってたやつじゃねーのか?」
「…おい、ナミ屋。こいつは何を言ってるんだ?」
「いつもの事じゃない。」
ナミはそう言って、呆れたようにため息をつき、
「さぁーて、サンジくんにおいしい飲み物でもお願いしに行こっと」
サンジのもとへ歩いていった。
「麦わら屋。さっきの話だが…」
「ん?」
「まだ、ってだけだ。その時にはまた報告する。」
「おう!じゃあまた、その時、宴しような!!!」
「ああ。」

食事が終わったあとも酒盛りは続き、酔いつぶれて船に帰って行く者、自室に戻る者、その場で寝てしまう者も出てきた。そんな中…
「ねぇ、マリィ〜今日は泊まっていきなさい!」
ナミさんはジョッキ片手に私と肩を組み、飲み続けていた。
「え、いいの?ロー?」
確認のため振り向くと、ゾロと飲み比べをしているローはこちらに気づく気配はない。2人とも、開始から今まで、飲むペースは落ちていない。
「あんな男達ほっといて、ガールズトークしましょー?」
楽しそうに笑うナミさんに、船内に連れていかれる。
ナミさんに手を引かれて入った部屋は、おそらくナミさんとロビンさんの相部屋で、ベットが2つある部屋だった。
ナミさんは2つある机に備え付けられている椅子を1つ運んできて、ベットの隣に置いた。そのまま、ベットに座ってその椅子を指す。
「さ、座って座ってっ!」
そして、グビっとジョッキに残るお酒を煽った。
私は言われたままにその椅子に座り、ナミさんを見る。
「で?さっきトラ男くんとどんなこと話したの?」
「えっ」
それって、あれよね、食事の前のことだよね
「どんなことって…」
自分で話すのは、なんだか恥ずかしくて口ごもる。
「もーっ、かわいいんだから〜」
そう言ってナミさんが抱きついてくる。完全に酔ってるなこの人。
「あの、ナミさん」
肩を掴んで離す。
「明日でいい?もう寝た方がいい気がするし…」
どちらかというと、私よりあなたが、だけど。
それでもナミさんはよほどお酒に強いようで、立ち上がり、ジョッキを手に取り、しっかりとした足取りで部屋の外へ向かった。
そして、ドアノブに手をかけたかと思うと、
「マリィ!」
突然振り向き、私を呼ぶナミさん。
「絶ッ対、明日話しなさいよ!」
やっぱり、美人だなぁ
私に満面の笑みを向けた後、部屋から出ていく後ろ姿を見ながらそんなことを考える。

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