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海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第3章 新しい旅


「彼女、目がとても綺麗でしょう?それに聖目族のことは前、本で読んだことがあるから。」
「確かに。マリィの目って綺麗よね…」
「聖目族には不思議な力があるのよね?」
「うん、物を操ったりとかできるよ」
「それって、人の意思も…?」
なんか、今、一瞬ロビンさんの黒い笑みが見えた気がする。
「…暗黒女」(ボソッ
「なんか久しぶりに聞いたな」
「おい、クソマリモ!またロビンちゃんを暗黒女呼ばわりしやがって!」
空いている左手で、サンジがゾロを殴る。そして、流れるように私の側に来た。
「てめぇ…クソコック…!」
「どうぞ」
サンジは、ゾロに睨まれていることは全く気にせず、優雅な動きで私に飲み物を差し出し、お辞儀した。
「ありがとう」
今度は、ローに飲み物を差し出す。
「ほらよ」
なんか扱いが違う…?
飲み物を手渡すと、自分の席へ戻っていくサンジ。ローも、私との扱いの差に何も言わず、コップに口をつける。きっと、同盟を組んでいた頃、いつもこんな感じで慣れたのだと思う。
「で?結局、人の意思を操ることもできんのか?」
ゾロがニヤッとして私にきく。
「おめぇも興味あるんじゃねぇか!」
それにウソップがツッコミをした。
「うん、できるよ。」
私がゾロとロビンさんの質問に答える。
「あなたは…できるの?」
「多分できる。やったことないけどね」
私は今まで使ったことがないから、やり方だってわからない。
「心操られるのって、なんか嫌だな」
「マリィちゃん!俺の心を意のままにして♡」
「なんかその言い方ちょっとおかしくねぇか?」
「よく知らないけど、私、あんまり人の意思とか操りたくないっていうか…」
「そうね。人を服従させることは良い事ではないものね」
「お前にそれ言われてもな…」
まぁ、なんかロビンさんこそこの力使いそうだけど。
私の下僕になりなさい、みたいな感じ?でもいい人だし…よくわかんないな…
あ、そういえば…
「話それちゃったけど、それで…」
家族を助けることにしたこと、島につくより早く船を出たこと、海賊に捕まったことなど、今に至るまでの経緯を話した。
「大変だなぁ、おめぇも…」
フランキーがすすり泣く。
「え、いや…」
「大丈夫だ、いつものことだから。」
ウソップにそう言われて、安心する。
「へぇ、トラ男くん、なかなかキザなことするじゃないの」




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