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海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第3章 新しい旅


「ロー?」
彼が部屋を出た後、すぐに私も部屋を出て後を追ったけど暗くてどこにいるのか分からない。
だからとりあえず名前を呼びながらゆっくりと歩く。見えない足場を1歩ずつ注意して進んでいく。
目が闇に慣れてきた頃。よく目をこらしてみると、甲板の端にローが座っているのが見えた。嬉しくなって駆け寄ろうとしたけど足下が良く見えないことを思い出し、名前を呼びながらゆっくりと近づいて行った。
「ロー!」
呼びかけても返事はないけど、構わず話しかける。
「ね、ロー、なんで出てったの?食べないの?」
手すりを頼りに進んでいき、彼のもとにたどりついてその隣に腰を下ろす。
「ロー?」
顔を覗き込んでみると、ふいに両手で頬を包まれた。
「…まえは…」
「なに?」
よく聞こえない。
「お前はどうなんだ?」
「なにが?」
「俺はお前が好きだ。お前はどうなんだって聞いてんだよ」
「察しろ」と少し気恥ずかしそうにしながらも視線は絶対に逸らさないロー。
「そりゃ私も、だよ」
ローが視線を逸らさないように、私も絶対にそらさない。
ローの気持ちに真正面から答えるために。
誠心誠意、自分の気持ちをぶつけるために。
私の答えを聞いたローは小さく、「は?」と声を漏らした。
それに私も拍子抜けで、「ん?」と声が出る。
「なに?」
「…お前さっき逃げたよな?」
「…はい」
「嫌で逃げたんじゃねぇのか?」
「違う違う」
「は?じゃあなぜ…」
「なんか混乱して…」
「…はぁ…」
ローがため息を漏らす。
「普通逃げるのは拒否するときだろ」
「あ、ごめん。もしかしてローも勘違いでもした?」
「…ああ」
「お互い勘違いしてた、か。ごめん、勘違いさせちゃって。勘違いしちゃって。私は最初からローが好きだから。」
ローの右手の甲に、自分の左の掌を合わせる。
「大好きだから。」
「そういうことは、俺に言わせろ」
「あ、ごめん、こーいうの、全く分かんないから…」
あはは…と誤魔化し笑いにも似た苦笑いを浮かべていると、突然唇にそっと柔らかいものが触れる。数秒。その感触はすぐになくなった。


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