海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】
第3章 新しい旅
「おー、ルフィ!帰ったか。飯だぞ、お前の大好きな。」
ルフィと呼ばれたその船長は、サンジの声に勢いよく振り向く。
「おーーーーー!!!!ほら、お前らも行くぞ!!」
ルフィはすごい速さで船の中に入っていく。
「私達もお呼ばれしようか」
「ああ」
私達2人もルフィの後を追って船の中へ入って行った。
「お待たせしましたー」
船の中へ入ると、ダイニングルームには8人が座って待っていた。
いや、7人と1匹か。
「トラ男くん!?久しぶりー!!」
オレンジ色の髪の綺麗な人。
「おぅ、偶然だな。この島にいたのか?」
おそらく、サイボーグ、と呼ばれる類の人。
「ああ。」
「トラ男さん。その女性は…?」
骨の人。
…ほねのひと…?
「こいつはマリィだ。」
ローは普通に話してるけど。
ローの袖を少し引く。そうすると、ローはこちらを振り返る。
「あの人、骨の人だけど…」
「骨屋はヨミヨミの実を食べた能力者だ。」
能力者…本で読んだことがある。悪魔の実という果実を食べた人間を能力者と言い、能力者は実の種類によって様々な能力を持つ。悪魔の実には、ロギア系(自然)パラミシア系(超人)ゾオン系(動物)がある。
「そういえば、ローも能力者?」
ローは、初めて会った日、不思議な力で私を助けてくれた。
「ああ、俺はオペオペの実の能力者だ。」
「オペオペの実…」
「この船…麦わらの一味には骨屋の他に3人の能力者がいる。」
「え、そんなに?誰?」
「まず、ニコ屋。ハナハナの実の能力者だ。」
ローは、ロビンさんを指す。
「次にトニー屋。ヒトヒトの実の能力者。」
小さなトナカイみたいなタヌキみたいな生き物を指す。
「最後に、麦わら屋。ゴムゴムの実の能力者だ。」
「へぇ…」
「そんな紹介いいから、はやく食べましょ!」
声をかけられ、空いている席につく。
「黒脚屋…」
ローがサンジに手招きする。そして、何やら伝えると、サンジは私達がさっきいた部屋…キッチンへ向かった。
「サンジどこ行ったんだ?」
「まぁ、いいじゃねぇか。この間に自己紹介しとこうぜ。」
鼻の長い人が提案した。
「そうだな。俺ァ、フランキー。この船の船大工をやってる」
「私はナミ。航海士よ。」
「俺はウソップ!俺こそがこの船のせんちょ…」
「おい、船長はおれだ!」
ルフィが声を荒らげた。
「ふふっ」
