海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】
第3章 新しい旅
マリィside
ガコンッ
「着いたな」
ドォン
船長の男は船から島へと、飛び降りた。
「お前もくるんだな」
私に飛び降りろっていうの?
少し困ってオロオロしていたら、船員の人が察して梯子を持ってきてくれた。
「ありがとう」
私も梯子で島に降り立つ。そして、一歩踏み出した瞬間。
「あ」
思い出したように船長の男が私の方を振り返る。
「逃げようとしたらどうなるか、わかってるな?」
背筋に冷や汗が伝う。逃げようとしたら…海軍に引き渡される。もしくは、殺される。どちらにしろ死んだようなもの。いや、後者はほんとに死んでる。こいつにそんな隙与えないくらい早く逃げるか、何かに気を取らせてその間に逃げるか。でもそれなら何でそんな時間を作ればいい?
「それと」
船長の男が私に話し出す。
「これをつけるんだな」
男が、私に差し出したのは、サングラス。
「外しても、逃げたのと同じ運命だな」
男は、ケラケラと笑う。
このサングラスになんの意味が…?
とりあえずつけてみると
カチャッ
「えっ」
試しにサングラスに手をかけてみる。
やっぱり
「外れない。」
「そうだろうな。鍵がないと外すことができないものだからな」
でも、
「なんで…?」
「お前たち聖目族はメガネやサングラスなどで目をカバーすると力が使えなくなると政府が発表したからだ。」
男は再び歩き出す。
しまった…!自分の弱点を知らなかったことが命取りになるなんて。本当に知らないって、愚かなこと。
これじゃあ、力も使えない。私が逃げ切ることができる確率も格段に下がった。でも、それでも絶対、逃げてみせる。こんなことじゃ、諦めない。
ハート海賊団
「もうすぐ、島の近くです。」
「浮上しろ。」
「はい!」
ザパァン
ローは急いで甲板に出る。島を目に止めると
「room」
「えっ、船長!?」
「シャンブルズ」
能力を使って、島へと、移動した。自分だけ。すなわち
「キャプテンー!置いてかないでよ!!」
「船長ーーー!!!」
船とクルーたちは全員残したままで。
「まぁでも、仕方ないか。」
「マリィのためだもんね。」
「え、でもあの二人ってそういう仲なのか?」
「そういえば…」
「違うの?」