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海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第3章 新しい旅


ローside
俺がこんなに取り乱すなんてことがあっていいのか?

落ち着け、俺。どうせ助けることが出来たとしても、すぐにあいつは俺の側からいなくなる。

............でも、それでも、あいつに生きていてほしい。

海軍に引き渡されて暗い人生を歩むより、あいつがやりたいように、したいように生きて、少しでも自由を、幸せを味わってほしい。

マリィがもし、俺の船にいたいと言うならいつまででも乗せてやる。しかしあいつは俺に頼って生きていくことを自分から言ったりはしない。
だから俺も、あいつの意志を尊重したい。

俺はこんなにあいつに惚れてたのか…

思わず苦笑してしまう。
こんなに1人の女に入れ込むなんて、想定外もいいところだ。
まぁ、でも惚れてしまってるもんはどうにもなんねぇ。
とにかく必ず助ける。

どんな手を使ってでも、助け出してみせる。


部屋の外(廊下)
「キャプテン、ずーっと部屋の中歩いてるね。足音がする」
「しっ!ベポ静かに!」
「それにしても、こんなに船長が取り乱してるとこ、見たことあるか?」
「普段無口なのに余計に喋んなくなるよな…」
「こりゃ、相当マリィに惚れてるな。」
「心配なんだね」
「いつもなら俺達がここにいたら気づいてるし。」
「え、でも船長だから今のも…」
「聞こえてるぞ」
「「「え?」」」
ガチャ…
「お前ら…バラすぞ」
「「すみませんでしたぁ!」」
「ごめんなさーい!!」
「ったく」
あいつらにも分かるほど、俺は取り乱してんのか…情けねぇな。

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