• テキストサイズ

海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第2章 次の島まで


到着3日前の朝。ベポは、海面に浮上した潜水艦の甲板にいた。
「ふぅー!!新鮮な空気ーーーーー!」
伸びをしていると、空に1羽の鳥が現れ、何やら落として去っていく。
「お、新聞か!」
ベポはそれを拾いに歩き出す。新聞を手に取り、今日の一面をかざる、トップニュースの見出しを確認する。
「えーっと…………え」

マリィside
ダダダダ…
大きな騒音…もとい足音に、クルー達が振り返る。
「キャプテン!マリィ!!」
食堂に、ベポが息を切らして駆け込んでくる。
「なんかあったの?」
「なんだ?」
「これ…!!」
ベポが、ローの眼前に新聞をずいっと突き出す。ローはそれを受け取り、黙って読む。しばらくすると、彼は目を見開いた。私も、興味があったから、テーブルの向かい側…ローのいる方へ回り込む。そして、ローが手にしていた新聞をのぞき込んだ。その途端、私は目を疑った。
新聞の見出しはこうだった
『空島にて海軍に保護された聖目族の1家!!』
そして、その下にはその写真。私の父、母、そして妹の姿が写っている写真だった。さらにその写真の隣。
「これ…ひょっとしてマリィじゃない…?」
そう、私の家族の写真の隣には私が木の実の籠を持って立っている姿が写った写真があった。その写真の下には、こう記されていた。
『聖目族の少女、1名逃走。

容姿…瑠璃色の目、藍色の髪

生きたまま保護した者には


5000万ベリー!!!!』

「5000万…!?」
「懸賞金…?」
家族が政府に見つかったということだけでも十分に衝撃的な出来事だったというのに、その上自分に懸賞金がかかったなんて信じられなかった。しかし、それよりも…
「私の家族は今、どこにいるの?」
家族の安否が心配だった。生きているのかどうか。怪我をしたりはしていないかどうか。それが気がかりだった。
「さぁ…?新聞には書いてないよ。」
「私の家族はどうなるの?」
『保護』と記してあるほどだから、危害を加えられたりはしていないと思うけど、だからといって必ずしも安全というわけではない。
「珍しい種族は…大抵」
「大抵?」
ベポの言葉をローが繋ぐ。
「天竜人に売られるか、実験に使われるかだろうな。」
売られるか、実験に使われるか…?なにそれ…どういうこと?
「政府は、海軍は…『正義』なんでしょ?」
それなのに実験?売る?


/ 132ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp