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海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第2章 次の島まで


父が笑って言うけれどこれはなぜだか確信がある気がした。しかしこれも『なんとなく』なのだから保証はない。私は答えに困ったがとりあえず「どうだろ」とごまかす。
そこで、母がハッとして父を見上げた。
「洗濯物はきちんと干した?」
「ああ、今日はいい天気だから。」
「マリィ、明日も晴れたら外で食事してみるか?」
私は突然話を振られて少し驚いた。だから自分で考えてもいなかったようなことが口から零れた。
「でも、明日は雨だよ。」
これには母も父も絶句した。聖目族と言えど、天気までは勉強でもしないと知ることはできない。それに普通なら未来を見ることや思考が無いに等しいものの考えや心を読み取ることなどできない。さすがにおかしいと感じた両親は様々なことを試し始めた。
まず、質問攻め。
「じゃあ、あなたの妹は今何を思ってる?」
「お腹空いた」
「あら、大変」
「いつ頃に雨は降り出す?」
「明日の2時」
「パパはいつ死ぬ?」
「縁起でもない。死期を知りたいの?85だよ」
「ええっ、聞くんじゃなかった…」
「いや、知らないよ」
「あなたはいつ結婚する?」
「それって私の希望?それとも…」
「予知に決まってるだろ」
「えーっと25」
「はやっ」
「そう?」
などなど。本当にどうでもいい質問攻めが終わった後は父と共に外に出た。
「マリィ!あの木を引き抜いて、また埋めなさい」
私は言われた通りに木に手も触れず、ただ木を見つめるだけでやってのけた。
「次は、あの岩を持ち上げて粉々にしなさい。」
岩を浮遊させ、破壊した。
「じゃあ、この雑草を引き抜いてバラバラにしてからまた戻しなさい。」
普通に言ってることがめちゃくちゃだが、草をばらばらにしてからまた修復してみせた。いくら実験でももっと意味のあることを試してほしいと思う。ちなみに、本当なら自分の体重の5倍以上のものは持ち上げることができない。
その後、家に戻り、父と共に椅子に腰掛ける。
「どうだった?」
「ああ、もうこれは間違いない。」
父の言葉の先を母も私も固唾を飲んで待つ。
「この子は、『神の愛し子』だ。」
その言葉に私も母も目を見開く。まさか、あの伝説の『神の愛し子』が自分だったなんて。神の愛し子は通常の聖目族の数倍の力を発揮する。だから、私は未来が見えたし、自分の体重の数倍もあるものを動かしたりできたのだろう。
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