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海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第5章 情報収拾



「はい、あと、瑠璃姫についてですが…先程、この島での目撃情報が入りました」

「…そうか」

「ただちに追っ手をかけます」

「いや、いい」

「え?」

「1週間だけ、待て」

「1週間、ですか?それはどうして…」

「いいから。他に報告は?」

「ございません」

「なら、俺は帰って寝るわ」

プツ…

「1週間って、どういうこと?」

「何か考えがあるのか?」

1週間…私の、取引の期限…

「マリィ、心当たりは?」

「…ない…よ」

ごめん、ロー…
私は今、あなたに嘘をついた。

「今の戦力の話って…なんのことだ」

「紙をご覧」

促されて読んでみた。

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聖目族
インペルダウンにレベル6に収容。
無傷。
2週間後、パラーダー島に移動。


天竜人
3週間後、パラーダー島に到着。
翌日、奴隷をご覧になる。


ーーーーーーーーーーーーーーー

「商品って言ってた…ってことは、母さん達が商品で、移動する時にその護衛がつくってことね…」

「どうやら、奴隷として売られるらしいが…全員じゃないだろ。実験で使いたいやつもいるはずだ…」

「それで、一番実験して、有益な情報を得られそうなのは?」

「一番力が強い、私だ…」

だから青雉は、無傷で私を生け捕りたくて、取引を持ちかけた…?

「大丈夫だ、お前を捕まえさせやしねェよ」

「とにかく家族を助けられるのは、道中、もしくはパラーダー島だね…行くのかい?さっきの戦力聞いただろう?相当に、危ない橋を渡ることになるよ」

「行くに決まってます」

どれだけ危なくても、私の目標はそれだから。

「昨日も思ったんだけどね」

「はい」

「どうしてそこまで、言いきれるんだい?」

「どういうことですか?」

「あんたらは恋人なんだろう?それなら、2人でいられたらそれで幸せだろう。それなのになぜ、助けようと思う?何故そんなに迷いがない?」

助けるか、助けないか。

「迷わなかった…わけじゃないです」

たくさんたくさん悩み抜いて、出した結果だった。

「ローといるか、家族を助けるか。どちらをとるか、悩みました」

怖かった。

どちらを失うのも、怖かった。

だからどちらも助けたかった。

「でも私は臆病だから…いろんな人に背中を押してもらって、決めました」



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