• テキストサイズ

海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第5章 情報収拾


部屋に入ると、その部屋はとても広くて驚いた。
ソファが2つ向き合わせてあって、応接室なのだということが分かる。

「見つからないとこ、見つからないとこ…」

あ、ソファの下!

よし、ここにつけて…
できた。あとは帰るだけ…

「あららー、何しちゃってんのー?」

「っ…!」

うそ…ここまで来て…

ゆっくりと振り返った。

「あれ、もしかして姉ちゃん…」

そこには、昨日新聞で見せてもらった顔があった。

「青…雉…っ」

なんで?
来るのは明日じゃなかったの?

どうしよう、この状況…

「姉ちゃん、瑠璃姫だろ」

「っ…」

どうして、分かったの…

「図星か。ちょうど俺は今、あんたらのことでここに来ててね」

「…」

青雉は、ドカッとソファに座る。

「と…」

「嫌です」

「まだ何も言ってねぇよ」

青雉はため息をつくと、再びこちらに向き直る。

「取引、しねぇか?」

「…はい?」

どういうこと?
それにしても…普通、将校って一人で来るもの?
海兵も見当たらないし…突然取引とか言い出すし…

本当になんなの、この人。

「まぁ、聞け。取引ってのは、お前の家族のことでさ」

「私の家族の…?」

「お前、トラファルガー・ローと行動してるだろ」

「そうですけど…」

「トラファルガーを、連れてこい」

「嫌です」

「まぁ、そうか。じゃあ、お前でどうだ?」

「私?」

「ああ。姉ちゃんは聖目族の中でも力が強いんだろ?」

「それが?」

「もしお前の身柄を渡してくれるんなら、お前の家族…そうだな、妹を解放するってのはどうだ?」

妹を、解放…エルルを解放してもらえるの?
いや…でも、エルルだけじゃだめだ。

「全員解放してください」

「それは無理だ。そんな権限、俺にはねぇよ」

いまいち、この申し出の目的が読めない。
私を捕らえたいのなら、今そうすればいいのに、なんでわざわざ取引なのか。

それとも…罠…?

「それともう一つ」

「…?」

「あー、いや、やっぱりそれはこの取引を受けてもらってからにするか」

「…?そうですか」

「もし受ける気になったら、一週間後、またここに来い。忍び込む必要はねえ。この近くにいたらそれでいい。」

「…はい」

「じゃあ、正体がバレねぇうちに戻れ」

「それじゃ」

「あ、ちょいと待て」








/ 132ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp