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海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第5章 情報収拾



「…わかった、信じる」

ローは、私を強く抱き締めた。

「お前が強いのは知ってる。だから……お前の全てを信じてるから…絶対に、戻ってこい」

帽子の唾を少し上げて、私の額にキスを落とす。

「怪我すんじゃねェぞ」

「…ありがとう」

私は建物へ走った。





数分後

私は、小型でんでん虫と蒼導石、そして小さな盗聴器を懐に忍ばせて、廊下を走る。

まっすぐ行って、突き当たりを左に…そこから1番上まで上って…
海兵から隠れつつ、必要な時はあえて挨拶したりしてやり過ごす。

「もしもし、今、1番上の階までたどり着きました」

いける…!

何としてでも、成功させてみせる!


ローside

「じゃあそのまま、進んで、2つ目の角で右に曲がる。そこに部屋はあるよ」

女は通信を切ると、こちらに向き直った。

「あんたは…あんたとあの子は恋仲なのかい?」

突然、あの女がそんなことを問いかける。

「そうだ」

「あんなに心配するなんて、よほど好きなんだね」

「ああ…この世で一番、愛してる」

「失いたく、ないんだね」

マリィのこと。
好きだからこそ、心配だった。
でも、だからこそ…愛してるからこそ、信じてやらないといけねェと思った。

「失いたくねェのは当たり前だ」

でもそれは、あいつの思いを…信念を、曲げさせる理由にはならねェ。

「それなら、あんたも行けばよかったじゃないか」

そうすれば、近くで守ることもできる。
それでも…

「あいつは、守られ続けることを望まねェ」

それなら俺は、信じて待つ。
それだけだ。

「いいねえ…」

女が、どこか遠くを見つめる。

「今のあたしには、あんた達が眩しくて…羨ましくてしょうがないよ…」


マリィside

その部屋か…

「お前、そこで何をしている?」

しまった…!

振り返ると、海兵がこちらに歩いてきていた。

「すみません!自分、新入りなもので、迷ってしまいました!申し訳ありませんが、お手洗いはどちらの方向か教えていただけないでしょうか!」

「確かに、見たことねぇ顔だな。便所は左に進んだ方にある。気をつけろよ」

「ありがとうございます!」

ビシッと敬礼して、大きな声でお礼を言った。

よかった…やりすごせた…


………さて、部屋に入りますか






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