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海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】

第5章 情報収拾


マリィside

ローの腕の中で目覚めた私は、窓の外にチラリと視線を送った。

「今日も、晴れてるな…」

昨日、ローから聞いた話を思い出した。

『海が荒れた日だけ、バーのマスターを?』

『ああ』

『それって、海での仕事が本職ってことよね…海賊…漁師…それか…』

『それ以外のヤベェ組織か』

『うん…じゃあ、もし明日雨だったらその、キャラバンっていうバーに行くってこと?』

『ああ。まぁ、どうせ行くのは夜になるな』

『わかった、ありがとね』

『このくらい、当然だ…お前だって…』

『ん?なに?』

『いや、とにかく、この情報はお前のおかげで手に入ったからな。方法はいただけねぇが…』

『え、なんのこと?』

『なんでもねェ…』

なんか最後、気になること言ってたけど…まぁいいや。
ローを起こして、天気を報告しよっと。

横を向くと、普段からは想像がつかないような穏やかな寝顔がある。
ほんと、改めて美形だな…
夜遅くまで勉強?してるせいか、クマはあるけど。
でもほんとに、こういうとこはかわいい…

……もうちょっと、見てようかな…


そういえば、怪我したら離れないとかなんとか言ってたけど…
ただの脅しよね。
…本気じゃ…ない、よね…?


それにしても腰が痛い…
昨日のあれのせい…?
…本当に、何も知らないな、私は。

メルドにも、何も知らないと言われたばかりなのに。


とにかく色んなものを見たい…見たことないものを見てみたい。
…本も読みたいな。








「もう起きてたのか…」

「ローが遅いんだよ。おはよう」

「ああ…おはよう」

寝癖でボサボサになってるローの髪を撫で付けてみたけど、案の定無駄だった。
苦笑する私の頬にキスをすると、ローは風呂へと消えていった。




「で、今日は何をする?」

建物から出ると、眩い日差しに目を細めた。

「うん…見事に晴れちゃったもんね」

「したいことあるか?」

「え、食べ歩きとか?」

甘いものとか…

「…それでもいいが、食べ物以外でなんかねェのか?」

「うーん…そーだな…」

考えた末、出てきた答えは単純なものだった。

「見たことないもの、見たい」

「…それはまたアバウトだな…」

「うん、それでもいい?」

「構わねェが…それは何だ?」

「それは…」






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