海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】
第5章 情報収拾
「申し訳ありません…新聞に載っている以上の情報は存じ上げません。あ、でも、この島にいないってことは確かです。いたらすぐ気づきますし!」
一生懸命に答えてくれた店員さんにお礼を言って、店内で料理を待つ。
「すいません、俺ちょっとトイレ行ってきます…」
「いってらっしゃーい」
私は暇になったので備え付けてあった今日の新聞を手に取った。
「うーん、やっぱり私たちのことは書いてないか…」
「ねぇ、君、難しい顔してどうした?」
その声が聞こえたと思うと、視界から新聞紙が消える。
それに驚いて、パッと顔を上げると、数人の幅広い年齢層の男達が私の席を囲っていた。
「可愛いね、君」
「こんなもん読んでないでさ、ちょっと一緒に行かない?」
「君、知りたいことがあるんでしょ?さっきあの店員に聞いてたよね?俺たち、知ってるぜ」
「えっ、本当に!?じゃあ、ここで教えて!」
「教えてあげるのは、俺たちと来ることが条件。」
「…」
これは、どうするべき?行かないべきよね…
「ほら、行くぞ」
一人の男が私の腕を取って引っ張りあげる。
私は立ち上がった。
「あ、ちょっ…」
どうしよう、力を使ってもいいけど騒ぎになりかねないし…
反対の手で胸元に触れる。
あれ…!?
蒼導石が…!
「お客様!店内でそのような行為は…!」
「っるせぇよ!」
さっきの店員さんが殴られる。
「あっ!」
「ちょっと、離して!!」
抵抗虚しく、私は連れ去られてしまった。
連れてこられたのは、とても暗い一室。そこにあった簡易ベッドに、私は投げられる。手首を縛られていて、受身を取ることさえできない。
その男達はベッドに上がると、私の体を触り始めた。
「ひゃ…ちょっ…なに…!?」
「いやぁ…やっぱりいいねぇ…見込み通り!」
「じょ、情報は!?きゃ…」
複数の手は脚を撫で回し、服の上から胸や尻を触られる。
「そんなの嘘に決まってんだろ。ばかだなぁ、君。」
「それにしてもたまんねぇなぁ、この体…」
「んっ…やめ…て…いや…!!」
ローともこんなことしたことないのに…!
なに、これ…?
こんな状況なのに、私は不思議と落ち着いていた。
この最悪な状況の不幸中の幸いは、こいつらが私が聖目族だと気づいていないことだ。