海賊の医者は美しい瞳の少女に魅了される【ワンピース】
第5章 情報収拾
マリィside
翌朝
「じゃあ、今日はどうする?」
「この島にいる間にあらかた情報を集める必要がある。とりあえず、情報売ってくれるやつを探すしかねェな」
「そういう情報持ってる人ってどこにいるの?」
「治安悪いとこにでも行きゃ、すぐ見つかるはずだ。だから」
「私も行く」
「…まだ何も言ってねェだろ」
苦笑するロー。
「でもどうせ待ってろとか言うんでしょ?嫌よ、私のことなんだから。それに、前より随分強くなったでしょ?」
いつも肌身離さず持っている蒼導石を取り出す。
「それはそうだが…」
やっぱり、納得してくれないか…
「じゃあさ!ローがそっちに行ってる間に私がこの辺りで情報収集するのはどう?」
それならそこまでの危険は無いはずだし、私にも出来ると思うから。
ほら、と帽子とサングラスを装着。
これなら正体もわかんないはず。
「…分かった、そうしよう。だが、そうだな…ペンギンを同行させる。あと、絶対怪我しねェこと。これが条件だ。もしこの条件を守れなかったら、今後俺はお前から離れねェ」
それはそれで嬉しいけど…
「分かった、それは生活しにくそうだし、怪我しないように頑張るよ」
「いや、むしろ頑張るな…危ねェだろ…」
呆れたように笑うローの表情は、さっきよりかは晴れていた。
ローは私がペンギンと合流したのを見届けると、街外れの方向に向かっていった。
「じゃ、私達も行こうか」
「そうっすね」
とりあえず適当に、道行く人へ聞きこみ調査。
しかし…
帽子とサングラスをつけた怪しい2人組に、人々は慌てて去っていく…
「やっぱり怪しいかぁ…じゃあ帽子だけにしよっと。」
「じゃあ俺もサングラス外します」
そうして休憩がてら入った飲食店で、装備を変更。
「これからどうしようか…」
「ここの店員にでも聞いてみますか…?」
と、いうことで注文を取りに来た店員さんにインタビュー。
「あ、あのすみません!」
「はい、どうされました?」
「私達、えーと、新聞記者なんですけど、今聖目族についての記事を組んでて、なにかご存知ありませんか?その、政府に保護された聖目族がどこにいるか…とか!」
すると、店員は困ったような表情を見せる。