第2章 極寒の夜咄【ヴィクトル/R18】
身を翻して彼の頬を両手で包み込むと自分から顔を寄せて彼の唇を食む。
柔らかく、少し湿っているそれがとても甘く美味しいものに思えて夢中で食んでいると、彼の大きな手が私の後頭部を抑え、生暖かい舌が唇を割って侵入してきた。
「んッ……ふ…」
私の舌を弄ぶように絡めながら歯列をなぞる感覚に背筋を快感が走る。
随所で漏れる熱い吐息すら逃がすまいとする様に、彼は私の全てを包み込み受け止めた。
時々彼の前髪が目元に触れる度に言い様のない興奮が身体中を駆け巡る。
スルリ_と腰に這わされた彼の手がお尻を撫でたり背筋に指を滑らせると、『あンっ…』と甘い艶声が浴室内に響く。自分の声とは思えないそれを聞くと微かに彼が笑みを漏らし、銀の糸を引きながら唇を離すと、
ヴィクトル「珍しく積極的だね…声も、いつもより甘い気がするのは気のせい?」
意地悪く目を細めて態と恥ずかしいことを問う。
頬や耳を紅く染めながらトロン_とした目で見つめて、
「…知らない……」
とやっとの事で言葉を返す。
私の今の表情を見て彼は笑みを深めると、
ヴィクトル「ふふ、そうだよね。の甘い声や柔らかい体に魅せられるのは…俺だけでいい」
そう呟くと、腰辺りに這わせていた手を私の内股へと移動させ秘部を軽くさする。
「あッ………」
態と敏感な処を避けて触れる手をやんわりと掴むと、自分から膣口へ持っていき、
「…指……ヴィーチャの指、頂戴……」
と彼の顔を引き寄せ耳元で弱々しく囁く。
すると、彼は一つ小さく熱い息を吐くと____
ヴィクトル「全く……ここまで俺をエロスで誘惑するなんて、恐ろしい子猫ちゃんだ」
と心底愉しそうに独りごちると、ゆっくりと指を膣内へと埋め込ませた。