• テキストサイズ

【進撃】甘いはちみつのような。【リヴァエレ】

第2章 貴方が一番 前編※


「おいジャン!一体何なんだよ!」


任務中だというのに、ジャンが急に俺の手首を掴んだかと思うと、影になっている狭い路地裏に連れ込まれた。


「…………」


ジャンの表情は影になっていて見えない。


「ジャン!ジャンってば……うわっ!?」


手首を引っ張られ、壁に押し付けられた。

左右ともジャンの腕に挟まれ、逃げ場がないことに気づく。


「……っ、離せっ……」


必死に抵抗を試みるが、びくともしない。


「…エレン……」


吐息まじりの低く囁かれたその声に、びくっと身体が反応する。


「…や……やだ………っ」


訳のわからない恐怖と混乱に、涙が溢れた。


「……怖がるこたねぇよ……安心して、俺に全て任せろ……」


ジャンの顔が近づき、唇を奪われる。


「んん…っ」


ぎゅっと唇を固く閉じ、せめてもの抵抗をするが、不意に唇を舐められ、驚きで開いた隙間に舌を捩じ込まれた。


「ふ…っ、んん…ぅ……っ」


引っ込めていた舌を絡めとられ、きつく吸われる。

ジャンの生暖かい舌が、俺の口内を翻弄していく。

入りきれない唾液が、顎を伝って落ちた。

朦朧とする意識の中で、俺は何故か兵長のことを考えていた。


兵長……兵長……、助けて…………
/ 10ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp